笹目理容室

書き書き、かきかき、カキカキ。

ハナ・N・フォンテーンスタンドの涙

どうも、昨日夢でヤヤちゃんと出会いました、たけしです。

 

昨日、僕が1番愛するキャラクターであるヤヤちゃんについての記事を出しました。

 

今回はその僕の'''母'''が1番愛しているキャラクター、ハナヤマタのキーウーマン(鍵を握る女)ことハナちゃんについてあれやこれや見ていきたいと思います。

 

(※実はヤヤ以外の自己解釈文を出すのって始めてなのでちょっとビクビクしていますが、どうかお手柔らかにお願いします。)

 

 

 

 


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はてさて彼女の魅力を引き出すにはまずどこを見ていけば分かりやすいのかなぁと考えた時、ふと思いついたのは彼女の『涙』でした。

ハナってほんとに作中でよく泣くんですよね。ハナって感情がとても豊かで喜怒哀楽がハッキリとしているんです。例えて言うならほんとに犬って感じです。ハナヤマタ第7話でもハナは犬の耳としっぽをつけられていました(あれは単なるコスプレですけど)。

 

本編見ればすぐ分かるんですけど、ハナって泣くと言っても泣いた後はすぐに気持ちを切り替える事が出来る凄い子なんですよね。6話のハナだけ平均点を越せなかった時のシーンを思い返せば分かると思うんですが、ハナって最初はちょっと「自分が言い出しっぺなのに自分が平均点を取れなくてごめんなさい」って気持ちが強かったとおもうんですけど、その後「みんな振り付けを覚えたりしてくれてるのに自分だけ何もしないなんて絶対に嫌デス!!」という想いから、すぐにサリーちゃん先生のところに自分の苦手な教科である国語の自習ノート(多分そうだと思う)を持っていくようになるんですよね。

このちょっとした一面からも分かるようにハナって凄く気持ちの切り替えが上手なんです。自分はこれからどうすれば良いのか、どうすれば自分は良い未来に進めるのかを考えて、思いつけば即行動に移す、僕はそこもハナの持つ魅力のひとつだなと考えます。


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でもハナの1番の魅力と言えばやはり『一見バカに見えるけど、実は常に周りを見ていてメンバーを気遣える性格』ってところじゃないでしょうか。ハナヤマタ第2話のなるの家での絡みのシーンで「私は誰かと繋がっていたい、私の気持ちをわかって欲しい!って思っちゃうんですよね…、私はそんなに強い人間じゃないから。」と言っています、よさこいというものに惹かれ、部活動としてそれを1から全てを作りあげたいっていうハナの行動原理がここに詰まっていると僕は考えています。

自分は独りじゃ何も出来ない、でも自分だけではなく仲間がいればそれを乗り越えることが出来るということが分かっているからこそ、友達なんて全く誰もいない中、入学した時からずっと勇気を振り絞ってよさこい部の勧誘をしていたんだと感じますね。

 

あとハナヤマタ第4話を見れば分かるんですが、ハナって外見のおバカっぽいところとは裏腹に凄く計算高いところがあるんですよ。多美さんがなるちゃんが気になるからよさこい部を見に来たけどその影響でよさこい部そのものに興味津々になっていた多美さんを見てすぐにハナは「生徒会副会長が入ってくれればきっと自分達にとっていいことが起こる」と考え、多美さんをよさこい部に誘う行動に出ます。


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なんやかんやで多美さんはよさこい部に入部してくれて仮の部室も確保し、ハナの思惑通りという訳です。

 

他にもサリーちゃん先生に協力してもらいお金がないからサリーちゃん先生のメアドと鳴子を交換してもらったり、とめちゃくちゃずる賢い一面も持っています。


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ただそれもこれも全てよさこい部のため、ハナのいつでもよさこい部のメンバーを気にかけたりする行動力やいつの間にかみんなをなんやかんやでまとめあげちゃう統率力はほんとに彼女の1番の魅力だと感じます。

 


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そのような面を見ていくとハナって実はそんなに泣かないんじゃないかと思われがちですが、ハナはいざ自分が劣勢の立ち位置になったりするとすぐ泣きます。先程も書きましたが6話のテストのシーンなんか代表例です。他にも多美さんが入るのを断ってしまった時など、感情的な泣き方も含めるとかなり泣いてるんですよね。

ハナってハナヤマタの作中では物凄くハイパーポジティブなキャラとして描かれがちなんですが、そのポジティブな雰囲気自体が彼女の計算なのではないか疑ってしまうくらいですね笑

 


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でも第3話でのヤヤとの絡みを見れば分かるようにハナは「今、自分がやりたいことは何か」っていうのを考えた上で本当に自分がやりたいことを率先してやってるんですよね、だからこそいつも笑顔が絶えず、なんてことない日常でも1秒1秒を大切に生きているっていうのが行動や言動から読み取れます。

 

だからハナがほんとにガチな泣き方をするっていうのはほんとに物語にとっても重要なシーンで、それこそハナヤマタ第7話に関してはハナも物語を進める上での鍵を握っていて、ヤヤをただ助けたいと思って接していたら知らないうちにヤヤをめちゃくちゃに追い詰めていて助けるつもりがいつの間にか自分達が加害者になってしまっていた。ってなった時も落ち込んでしまったなるを励ましたり、ヤヤとの仲直りの方法を率先して考えたりもしています、そういう一面からもハナの「仲間想いの性格」というのが読み取れます。


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独りではなんでも出来る訳じゃないということを理解しているハナと独りでなんでも出来ると思い込んでしまっているヤヤ、この2人って凄く『対の関係性』を持ってると思うんですよね。だからこそ、その関門をくぐり抜けた時には凄く絆が深まっていたんだなと感じました。

 

 

7話の時、ハナの流した涙は今ままでの演出とは全く異なりました。涙の粒一つ一つが細かく描かれているんです。つまり、今までの滝のような涙だったりそういうギャグ的要素を含む涙では無いということになります。ではあの時、ハナはどうしてあのような涙を流したのか。


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ヤヤにとっては最初、よさこい部は名前だけというふうになっていましたが、ハナにしてみればその時から大切な仲間という認識に変わったのは間違いありません、それになんやかんやでヤヤもバンドというものがありながらよさこい部の活動には結構参加していました。そしてよさこい部のロゴにもヤヤのイメージフラワーである薔薇が最初の時点で描かれていました。そうなっていたからこそヤヤの発言にハナは違和感を感じていたでしょう。

1番見ていて辛いのはなるとヤヤの喧嘩に挟まれるシーンです。2人の喧嘩を止めようともしますがハナはどうすることも出来ずその場に呆然と立ち尽くしてしまいます。ヤヤが親友であり自分の最初の友達であるなるに対して「仲良しごっこ」と言ったあと、ハナは「なんでそんなこと言うんですか!ヤヤさんだってなるとお友達なのに!なるのこと大好きなのに!!!」と言い放ちます。それに対してヤヤはなるだけではなくハナのこともまとめて「あんたたちなんて大嫌い」と言ってしまいます。その時のなるの涙の意味が「大親友に嫌われてしまった悲しみの涙」と瞬時に察したハナはあのヤヤのセリフは同時に「自分に対する絶縁の言葉」を解釈してしてしまいます。でもハナの性格上、1度仲間になっている訳ですからそんなふうに思われていたとしても黙って見過ごすなんて事は断じて出来ない訳です。喧嘩の後と積極的にヤヤに話しかけようと努力しています。でもヤヤはそんな2人を避けて目すら合わせてくれない、だからこそあの7話でヤヤが2人の前で来てくれた事がどれだけ2人にとって救いだったのかと考えれば言うまでもありません。

だからこそあのシーンの大粒の涙は、そのヤヤさんとちゃんと仲直り出来たという安心感とヤヤさんが私達を仲間だと認めてくれた、という不安の解消が意味合いとして含まれているのではないかと僕は考えています(もしくは嫌われていなかったんだな、大丈夫だったんだというホッとした感情もあるかもしれません)。

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そしてハナのもう1つの涙のシーンといえばやはり11話では無いでしょうか。

『スマイル・イズ・フラワー』、タイトルからまんまハナの事を指しています。いつも凄くいい笑顔をするハナが、どことなくぎこちない笑顔に変わってしまう回です。

これでもかってほど他人想いなハナの性格が裏目に出てしまうお話なんですよね。

 

ハナにとって『仲間』というのは凄く大きな存在で、その仲間を裏切るような行為をするっていうのは物凄く辛いしハナの中では1番しては行けない行為をいうのを分かっていたはずです。でもハナにとって家族というのはよさこい部と同じくらい大切な存在、自分を産んでくれた母親の想いも大切な訳です。

友達も大切ですが、それよりも大切な存在なのはハナの中では間違いなく自分の家族です。


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母は仕事が忙しくてハナが子供の頃ろくに構ってあげられなかった、だからこそこれから3人でまた暮らしたいという為にハナの元に来ました。ハナも心の隅ではそれを望んでいます。ですがハナにはよさこい部という大切な仲間が出来てしまった以上、どっちかを選ばなくてはいけません。ハナの中ではどちらも大切、でもどちらかを捨てて1つを選ばなくてはならない、本当に苦しい選択です。

11話の前半、ハナは何度か他の4人に「自分はアメリカに帰らなくてはならない。」というのを伝えようとしますが、伝えるのを思い留まります。きっとその裏には4人に心配をかけたくないという部長しての思いと、そんな無責任な行為が許される訳がないというハナ自身が感じていた恐怖が心の中にあったからでは無いかと考えています。でも行く前にそれは必ず伝えないといけない、伝えないでいくのは1番最低な行為だと分かっている。だからこそハナは1番の親友である、なるに助けを求めたのでしょう。なるならきっと自分じゃ導き出せない答えをアドバイスをしてくれる。そう思いアメリカ帰国の前日の夜に家にパジャマのまま行ったんだと思います。


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なるはその時に「ハナちゃんはハナちゃんの幸せを選んで、ハナちゃんが'''笑顔'''でいられるように…。」と言いました。ハナヤマタは5人の間の友情も細かく演出されていますが、同時に家族愛というのも細かく演出されています。

自分の産んでくれた家族に酷い事は出来ない、それにみんなが笑顔でいられるようにという想いからハナは家族の方を選びました。


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ハナは11話の後半、なるが「私達、ハナちゃんの分までちゃんと踊るから……それに踊ってる時はずっと一緒だから…!!!」と言うとハナはようやくいつもの笑顔に涙を浮かべながらではありますが戻ることが出来ました。

11話全体を通してあまり(なると遊んでいる回想では満面の笑みを浮かべていましたが、この笑顔は問題の解決ではなく、あくまでもなると遊べる最後の機会を全力で噛み締めているのではないだろうかと僕は解釈しています。)笑うことが無かったハナが笑う事によりハナの1つの成長を意味しているんだなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハナってほんとに周りからは天然なハイパーポジティブキャラとして見られがちなんですけど、そのポジティブな性格の裏には家族、メンバーに対する信頼があり、そしてそれぞれにちゃんとした『愛』があるからこそ心の底から泣いたり笑ったり喜んだりすることが出来る純粋で素直な女の子なんだなと思いました。


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ハナみたいな子が現実にいればどれほど良かっただろうか。って常日頃から思います。

絶対日常生活楽しくなるよね。俺もあんな女の子が近くにいれば良かったなぁ…。